
*2004年の高木バラ園
5月14日に、散歩中のYさんから「高木バ
ラ園に砂利が敷いてあった」と聞いてびっくり
する。
札幌ばらの会、元会長の高木先生との出
会いは、小説「眠れない猫」第5話「未知との
遭遇その3」P106以降に詳しく書いたが、そ
れ以来長年のお付き合いをしていただいて
いる。
「あの端正なバラ園がどうした事か?」と
高木家に駆けつける。なるほど、Yさんの言う
通り、敷石の中は砂利がびっしりとすき間なく
埋め尽くされている。玄関の呼び鈴を押すと
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いつものダンディなお顔が登場する。
「どうしました?」と聞くと「もう充分楽し
んだからね、ここいらで卒業しようか?と
思ってね」と笑う。よく聞くと、昨年末に奥
方が体調を崩し3ヶ月ほど入院していた
そうである。今は良くなったが、そんな出
来事もあり、バラを諦めたそうである。
大手農機輸入店にお勤めの高木さん
は、定年退職後、大学の先輩の真似をし
てバラ作りを一から始めたとか・・・
几帳面な性格で、あの栽培が難しい
ハイブリットのバラを毎年春・秋の2回
見事に咲かせていた。足元には雑草が
一本もない。ご夫妻の息の合った共同作
業の賜物である。
私は毎シーズン、この高木バラ園の
バラを写す事に生き甲斐を感じていたと
言って過言ではない。これまで本当にあ
りがとうございました。高木ご夫妻どうか
長生きしてください。(2018/11/29)
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