きれいな花の写真

★とどのつまり Ⅱ

■復刻版
忘れえぬ猫たち


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  とどのつまり Ⅲ 作:笹渕忠和本文へジャンプ


話 味の記憶
    

 


  ネタ切れで、『第5話』に続いて「日本酒の
つまみ」の話です。 酒の肴がない時は冷蔵
庫の海苔の佃煮「ごはんですよ」を探します。

  桃屋の海苔佃煮「良い海苔、良い味、江
戸むらさき」の瓶詰は昭和28年に誕生した
そうです。しかしながら、北海道の片田舎で
は、雑貨屋で製造元不明の量り売りを買う
のが普通でした。

  そのうち、キャッチコピーが「何はなくとも
江戸むらさき」となり、三木のり平の声と鞍馬
天狗など様々なアニメキャラクターが新聞広
告やラジオやテレビに登場し、一世を風靡す
ることとなりました。

  昭和48年には、海苔佃煮をお年寄り
だけではなく、子供にも食べてもらおうと、
「ごはんですよ」を開発します。柔らかい
食感を出すよう
生海苔を使い、鰹と帆立
の旨味を出し、「江戸むらさき ごはんで
すよ」を造りました。

  わが家でもそれ以来、専ら「ごはんで
すよ」を愛用しています。何年か前、深緑
色の高級な四万十川の川海苔の佃煮も
頂きましたが、あっさりとして、桃屋の味
に慣れ過ぎたのかピンときません。

  先日、「ごはんですよ」がなくなりまし
たので、買おうとすると、隣に100円高
い「江戸むらさき 特級」(写真右)の瓶を
見つけました。「見たことがあるな」と思い
つつ、買ってきて味見します。

  ところが、箸でつまむとしっかりしてい
て崩れません。また、味も「ごはんですよ」
より甘味が少なく、塩味が濃い。前にも買
って味見をしたのを忘れているのです。
お恥ずかしい話!  
(2019/01/30)
   


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