
退屈まぎれに、タワーレコードのオンラ
インを見ていたら、「グルダの1969年MP
S録音『ドピッシー前奏曲集』がCDと180
グラムLPで復活!」というニュース(2018
年12月03日付)が載っていました。
この記事によると「この音源は録音直後
の10月に日本コロンビアより国内版LPで
発売され、大きな注目を浴びた。1980年
テイチクより2度目の再発売されて以降、
一度も復活することなく、忘れられた感が
ありました」とある。
ここまで読んで「このCDは持っている」
と瞬時に気が付きました。右上のCDがそ
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れで、2009年頃発売の輸入廉価版(DG
+Decca=eloquenceシリーズ)の1枚で
グルダが好きで買った物です。
吉田秀和著「私の好きな曲」(新潮文
庫)には、ドピッシー前奏曲集の「沈める寺
院・野辺を渡る風・オンディーヌ」が好きと
言い、ピアニストはギーゼキングとベロフ
を推薦していました。
2人の前奏曲を聴きましたが、音がこも
っていて、あまり好きになれませんでした。
このグルダの前奏曲集を聴いても、風呂の
中のおならのようで、がっかりした記憶があ
ります。
ところが、改めてこのCDを聴いてみる
と、きちっと聞こえます。考えてみると、早く
からFM放送を聴いていたので、音響装置
が十分暖まっていたのです。
こんな常識を忘れて、「このCDは良い
音がしない」と決めつけていたのです。誠
にお粗末でした。 (2019/02/16)
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