副会長と坂本総務部長の意見がまとまらなかったのではないか？
東Ｂブロックには、三役になっている大物が４人もいる。玉置副会長・北村副会
長・坂本総務部長・山内経理部長の４人である。彼らが続投を考えている限り、人
の道理として当人は選考委員にはなれない。いきおい、それ以外の、経験の長い
順に選考委員を選ぶしかない。
山田分会長は昨年選考委員をやったが、あまり物を言わない。先田副部長は
総務部代表であるから使えない。したがって、執行部のやり方に批判的な早川で
あっても選考委員にせざるをえない。何のことはない、早川は消去法による選出
である。
こう考えると早川の気持ちは軽くなった。すると、これらのお化け達が今後どのよ
うな動きをするか、楽しくなってきた。
「これこれ、じっくり読んでね」
１２月１２日(水)の第９回理事会開催前、久井理事が早川の席にある文書を届
けに来た。それは「東山町内会理事会に対する提案」という３ページにわたる力
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作であった。
早川は本日の議題、新年会・世帯調査・雪んこまつり・理事の増員・各部の報告
などはそっちのけで、久井理事の提案文書を食い入るように読む。
それは、
１．役員選考委員会規定の疑義の解消
２．平成２３年度役員改選時の反省と改正点
３．諸規定の明文化と全理事への配布
４．理事会の運営について
の４本柱からなる労作である。
彼の推論によると、
１．平成２２年度には、町内会も地方自治法の適用されるようになったため、町
内会の規約改正が行われ、理事会に諮って第２２年度の総会の承認を得て
いるはずである。当然「選考委員会規定」も理事会と総会の承認が必要であ
るが総会議案書には掲載されていない。それで総会の平成２２年４月２５日
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を制定日と答弁したものと思われる。
したがって、この規定は、公式なものでなく、総務部長の素案もしくは三役会
議のたたき台であった可能性が高い。この規定を公式なものとするには、理
事会にかけ、第２５年度総会にかけ、承認を得る必要がある。
と分析している。２．以下は惜しくも割愛する。
久井理事の分析は誠に明快ではないか。 しかし、しかしながらである。この日
の理事会の進行は早く、すでに４番目の議題「役員選考会の件」に入っていた。
久井理事はこの提案を提出する機会を永遠に失ってしまったのである。例え、彼
がこの場で提案しても、例によって現在の三役会は議題として取り上げなかった
だろうし、当時の関係者(大林元会長、坂本総務部長、沢口元経理部長)も瑕疵
(かし)を絶対認めなかっただろうと思われる。久井理事にとっても早川にとっても、
誠に残念としか言いようがない。
坂本総務部長から、７人の選考委員の氏名が公表されると、会場はわいわいが
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やがやで、まるでお祭り騒ぎであった。
♭ 私のとなりのおじさんは
神田の生まれで チヤキチャキ江戸っ子
お祭り騒ぎが大好きで
ねじりはちまき そろいのゆかた
雨が降ろうが ヤリが降ろうが
朝から晩まで おみこしかついで
ワッショイワッショイ
ワッショイワッショイ
景気をつけろ 塩まいておくれ
ワツショイワッショイ
ソーレ ソレソレ お祭りだ
「お祭りマンボ」 原 六朗 作詞：作曲 美空ひばり：歌
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