きれいな花の写真

★とどのつまり Ⅲ

■復刻版
忘れえぬ猫たち


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  とどのつまり Ⅳ 作:笹渕忠和本文へジャンプ


36話 朝ドラのモデル古関
    

 


  近くの本屋で、刑部芳則著「古関裕而­
流行作曲家と激動の昭和」(中公新書)を
見つけ、面白くて一気に読んでしまった。

  古関は昭和5年コロンビアレコードに入
社するも、元来クラシック音楽志望の古関
が作る流行歌はいつまでたってもヒットしな
い。後輩の古賀政男に負けていた。

  昭和12年、日本は日中戦争に突入して
いった。コロンビアレコードは東京日日新
が募集した「進軍の歌」レコードを発売す
る事となった。

  表面の第一席の歌詞「進軍の歌」は陸

軍学校軍楽隊で作曲済みで、裏面の第ニ
席「露営の歌」の作曲に古関をあてた。「勝
ってくるぞと勇ましく 誓って故郷を出たか
らにゃ
・・・」である。

  裏面の「露営の歌」、これが第一面の
「進軍の歌」の人気をはるかに超えたと言
う。
皮肉な事にアジア・太平洋戦争が進む
につれ、流行歌づくりの天才が古賀政男か
古関に替わっていった、という。

  第二次世界大戦後、古関は「鐘の鳴る
丘」「とんがり帽子」「フランチェスカの鐘」
「長崎の鐘」「高原列車は行く」「君の名は」
と次々にヒット曲を飛ばした。

  オリンピック東京大会では、古賀の「東
京五輪音頭」も流行ったが、古関の「オリン
ピック・マーチ」ではクラシックの才能が光っ
た。
  それはさておき、コロナウィルスで中断
しているNHKの朝ドラ「エール」の続きはい
つから始まるのか?  (2020/08/12)

   


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