きれいな花の写真

★とどのつまり Ⅲ

■復刻版
忘れえぬ猫たち


私のお気に入り

小説「猫踏んじゃったⅡ」

小説「猫踏んじゃった」

喜劇「猫じゃら行進曲」

小説「眠れない猫」
  とどのつまり Ⅳ 作:笹渕忠和本文へジャンプ


22話 今頃読んだ本 前編
    

 


  つい最近読み終えた本は、近くの本屋
で取り寄せた、高橋源一郎氏の「日本文学
盛衰史」(講談社文庫 2004年6月15日
発行)である。

  こんな古い本を、近所の本屋に注文し
てまでして、どうして読む気になったのか?
前話でも触れたが、恥ずかしながら、「老い
による物忘れ」なのだろうか?どう考えても
思い出せない。

  作家については、おぼろげながら、うっ
すらと記憶がある。横浜国立大に入学後、
全共闘運動に参加して逮捕。拘留中の東
京拘置所で失語症を患い、そのリハビリと
  

して小説執筆を始める。
  
  81年『さようなら、ギャングたち』で群像
新人長編小説賞、88年『優雅で感傷的な
日本野球』で三島賞。02年に「日本文学
盛衰史」で
伊藤整文学賞を受賞している。

  その稀有な経歴から、時々TV番組のイ
ンタビューなどにも出ていたが、小説家らし
からず、
いつもニコニコしており、変わった
小説家との印象しかない。

  おじさんは、天邪鬼だから、こんなに有
名な作家の小説を読んでなかった。今回、
何の書評に刺激されてこの本の名前を記
憶し、購入したのか?思い出せない。

  だが、いつもの癖で、最終ページの「注
および謝辞」を見る。それによると初出は
「群像」1997年5月号~2000年11月号
とある。
今からおよそ20年以上前に完成し
た小説だった。         次号に続く 
               (2020/05/21)
   


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