きれいな花の写真

★とどのつまり Ⅲ

■復刻版
忘れえぬ猫たち


私のお気に入り

小説「猫踏んじゃったⅡ」

小説「猫踏んじゃった」

喜劇「猫じゃら行進曲」

小説「眠れない猫」
  とどのつまり Ⅳ 作:笹渕忠和本文へジャンプ


23話 今頃読んだ本 後編
    

 


  単行本は2001年5月講談社刊行、文
庫本は2004年6月15日第1刷発行、20
19年1月8日第6刷発行とある。ふとその
ページ数を見ると写真のように分厚く660
ページもあった。

  最近こんな分厚い小説を読んだ事がな
い。第一登場人物の名前が覚えられない。
だが、気を取り直し、最初の「死んだ男」か
ら読み始める。二葉亭四迷の死について
2ページ半も行変えがない。

  その葬式に、石川啄木を除き、坪内逍
遥、夏目漱石、徳富蘇峰、内田魚庵、島
抱月、泉鏡花、小川未明、徳富蘆花、福田


英子、森鴎外、田山花袋、正宗白鳥他そう
そうたる明治文壇文士、総勢二百数十名
が登場する、という趣向。

  第1章?「死んだ男」から誰もが知って
いる明治文壇文士がずらりと登場し、読者
の購読意欲を否が応でも駆り立てます。


  若い読者の興味を引くためか?石川啄
木が援助交際したり、田山花袋がAV監督
だったり
フィクションとノンフィクションが入
り交じり若い読者の頭を混乱させます。ま
た途中では著者本人も病気で登場します。

  かつて若い頃に、彼らの名作を無理矢
理読んだ爺が読んでみても、彼らの明治
文壇で功績は記述の通りだし、文士の性
癖の修飾はあくまでも若い読者の興味を引
くための手段だと思います。

  お陰様で超久しぶりに、明治時代の作
家と作品名に出会い、楽しい一週間を過ご
す事が出来ました。
  
(2020/05/21)
   


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