きれいな花の写真

★とどのつまり Ⅱ

■復刻版
忘れえぬ猫たち


私のお気に入り

小説「猫踏んじゃったⅡ」

小説「猫踏んじゃった」

喜劇「猫じゃら行進曲」

小説「眠れない猫」
  とどのつまり Ⅲ 作:笹渕忠和本文へジャンプ


37話 青春の愛読書の裏側
    

 


  退屈まぎれに、近くの本屋に出かけると
本橋信宏著「ベストセラー伝説」(新潮新書
2019,6,20発行)があった。

  本の題名より、帯に取り上げられた「冒
険王」「少年画報」「科学」と「学習」「平凡パ
ンチ」に目が留まった、と言って良い。
  
  どれもが若かりし頃、むさぶりつくように
読み漁った本の数々である。
図書館や友
達に借りたり、大人になってから自分で買
ったりした月刊誌や週刊誌や単行本であ
る。

  はじめに「内容は夕陽の向こうに消えて

った懐かしい出版物とそれを作った編集
者たちの物語」と触れ、おわりに「本書は
『新潮45』で不定期連載されたものを、再
構成したもの」との断りがある。

  また、最後の「ノストラダムの大予言」
取り掛かろうとした時に、「新潮45」は事情
があって休刊したため、この最終章は
はじ
めて公開された、と断っている。

  前置きが長くなったが、我々が少年時
代に目を輝かせて読んだ「月刊漫画誌と
山のような付録」 「週刊漫画誌同士の戦
い」「人気漫画家の栄枯盛衰」「『科学』と
『学習』」「平凡パンチと週刊プレイボーイ」
等の、発行の裏話と編集者の戦いを事細
かに描いている。

  読んでいると、生存している関係者に当
たって事実を細やかに調査してるため、あ
たかも当時の現場に居合わせたような臨場感があり、血沸き肉躍るような気になる。
          (2019/08/26)




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