きれいな花の写真

★とどのつまり Ⅱ

■復刻版
忘れえぬ猫たち


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小説「猫踏んじゃった」

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35話 ウラニアのエロイカ
    

 


  7月末、暇つぶしにタワーレコードに立
ち寄ってみると、偶然オーパス蔵の「ウラニ
アのエロイカ」CD(左上)が目に留まり、つ
い買ってしまいます。

  ご承知のとおり、1944年の12月19,
20日にドイツ帝国放送(RRG)より放送用
録音として録音されたフルトヴェングラー
指揮VPOの「英雄」は、戦後アメリカのウラ
ニア社が購入し、1953年LPとして発売さ
れ、演奏が白熱的と話題になった。

  しかし、「ウラニアのエロイカ」はフルト
ヴェングラー本人の訴訟もあり、1958年
には廃盤となり、幻の名盤となった。1968

年7月英国では、ユニコーン社がフルトヴェ
ングラー夫人の了解を得て再発売し、以後
世界各国のレーベルでもLPやCDとして、
雨後のタケノコのように発売された。

  しかし、当時のレコードマニアの試聴に
よれば、各レーベル共に、「ピッチが半音
高い」「高音が高く聴きづらい」「音がこもっ
ている」等々、評判は思わしくなかった。

  その頃、ようやくクラッシックに首を突っ
込み始めた若き日のおじさんは、これらを
買って比較判断する耳も、お小遣いもなく、
結局高嶺の花で終わった1枚である。

  したがって、「ウラニアのエロイカ」には
あまり期待してなかったのですが、このCD
は実に聞きやすく、万人にお勧めできます。
  
ライナーノートによれば「オーパス蔵の
復刻者安原氏が保存していた音源LP
1枚だけは殆どサーフェスノイズがなく、低
音から高音まで非常にバランスのとれた音
質を持っていた」という。(2019/07/15)

   


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