きれいな花の写真

★とどのつまり Ⅱ

■復刻版
忘れえぬ猫たち


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  とどのつまり Ⅲ 作:笹渕忠和本文へジャンプ


32話 唐揚げそば
    

 


  蕎麦屋「霧の下」は大好きで、37年前
センチュリーローヤルホテルの地下通路に
開店して以来、相変わらず通っています。

  5月に、「霧の下 札幌エスタ店」で、い
つもの「かも汁そば」を食べていたら隣の席
で母親と中学生らしき息子が写真の「唐揚
げそば」を美味そうに食べていました。これ
にはおじさんもびっくり・・・

  これまで他人の注文には目もくれなかっ
たので、「唐揚げそば」というメニューを知り
ませんでした。店員さんに「このメニューは
いつからあるの?」と聞くと、5年前以上前
からあったとの事。

  それから1か月後、再度「霧の下」を訪
、若い友人のK氏に「唐揚げそば」を試
食してもらった。彼の感想は「私には唐揚
げは蕎麦のおかずと言うより、ビールのつ
まみですよ」と笑っていた。


  たしかに、蕎麦屋でビールを飲むおじさ
んもいるだろうし、蕎麦だけではお腹が膨
れない中学生もいるだろうから、分からな
いわけでもない。

  そう言えば、「カレー南蛮」は明治時代
杉本商店でカレーのルーを製造していた兄
がこれを普及するべく、弟の蕎麦店で「西
洋風味のカレーと日本人好みの『かも南
蛮そば』を合わせて売り出したのが「カレ
ー南蛮」の始まりと言われています。
 
  日本の蕎麦には、このような歴史があ
りますし、今や世界中フライドチキンブーム
のようです。「唐揚げそば」も時代の産物
で、おかしくないのかもしれません。
 
              (2019/07/09)

   


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