きれいな花の写真

★とどのつまり Ⅱ

■復刻版
忘れえぬ猫たち


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  とどのつまり Ⅲ 作:笹渕忠和本文へジャンプ


25話 スイッチに届かない
    

 


   わが家の「流し元灯」は、ご覧のように
天井からぶら下がりの吊戸棚の底につい
ております。

  最初は「流し元灯」の右端にスイッチの
紐がぶら下がっていました。しかし、その下
の吊り棚にバットやザルなどを置いていま
すので、それらの出し入れに紐が邪魔とな
りました。

  したがって、その後ボタン式に買い替え
ます。この時は上さんはまだ背筋がピンと
伸びており、何の問題もなく長い月日が過
ぎました。ところがところがです
、ある日、
上さんが「流し元灯のスイッチボタンに手が

届かなくなった」と嘆きます。

  
そうです、月日の経つのは早い物で、
長い年月を経た結果、身長がいつの間に
か大幅に縮んでしまったのでした。

  おばさんは、パソコンで電灯の下に手を
かざすと、灯りが点滅する方式を見つけま
す。街の電気屋さんに行くも、あまり売れな
いのか在庫がなく取り寄せます。

  おじさんは電気工事は怖いので、
業者
に依頼します。彼はブレーカーも落とさず
20分くらいで終えたそうです。

  業者曰く、「お宅の『流し元灯』は、天井
からぶら下がりの吊り戸棚の下についてい
るため、普通の家より高位置にあります。
手が届かないのも止むを得ませんね」と笑
っていたそうです。 

  手間と暇はかかりましたが、点灯・消灯
がとても楽になりました。(2019/01/15)

   


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