きれいな花の写真

★とどのつまり Ⅱ

■復刻版
忘れえぬ猫たち


私のお気に入り

小説「猫踏んじゃったⅡ」

小説「猫踏んじゃった」

喜劇「猫じゃら行進曲」

小説「眠れない猫」
  とどのつまり Ⅲ 作:笹渕忠和本文へジャンプ


18話 「ま・く・ら」再び
    

 


  3月21日、テレビ北海道開局30周年
記念番組「人間国宝 柳家小三治 噺家
人生 わるくねぇ」が放送され、昔のオート
バイの北海道ツアーも紹介された。懐かし
くてついつい観てしまった。

  彼を知ったのは、今から40年くらい前
で、FM北海道で「小三治のFM高座」とい
うラジオジョッキーが最初で、とても面白い
番組でした。

  その番組で、彼は落語界の仲間たちと
オートバイのサークル「転倒蟲」を結成し、
時々北海道を旅していると、楽しそうに語っ
ておりました。江戸っ子のいなせな口ぶり

が未だに耳に浮かびます。

  彼がオートバイにはまったのは41歳か
らだったそうだが、51歳でリュウマチが悪
化して泣く泣くオートバイを諦めたそうです。

  それ以来、マスコミに出なくなり、テレビ
業界も落語中継が少しずつ減り、私は彼
をいつの間にか忘れておりました。

  しかしながら、彼の著書「ま・く・ら」(19
90年)と「続 ま・く・ら」(2001年)は、い
ずれも講談社文庫から発売され、ベストセ
ラーになり、何度も読み返しました。

  この30周年記念番組によると、その後
もリュウマチの治療は続けており、マスコミ
への登場は極力避け、高座だけは欠かさ
ず勤めていると、という。

  柳家小さん師匠に「下手」と言われたも
のの2014年には人間国宝に選定された。
人間、精進のたまもの。
(2019/03/21)
   


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