
3月21日、テレビ北海道開局30周年
記念番組「人間国宝 柳家小三治 噺家
人生 わるくねぇ」が放送され、昔のオート
バイの北海道ツアーも紹介された。懐かし
くてついつい観てしまった。
彼を知ったのは、今から40年くらい前
で、FM北海道で「小三治のFM高座」とい
うラジオジョッキーが最初で、とても面白い
番組でした。
その番組で、彼は落語界の仲間たちと
オートバイのサークル「転倒蟲」を結成し、
時々北海道を旅していると、楽しそうに語っ
ておりました。江戸っ子のいなせな口ぶり
|
|
が未だに耳に浮かびます。
彼がオートバイにはまったのは41歳か
らだったそうだが、51歳でリュウマチが悪
化して泣く泣くオートバイを諦めたそうです。
それ以来、マスコミに出なくなり、テレビ
業界も落語中継が少しずつ減り、私は彼
をいつの間にか忘れておりました。
しかしながら、彼の著書「ま・く・ら」(19
90年)と「続 ま・く・ら」(2001年)は、い
ずれも講談社文庫から発売され、ベストセ
ラーになり、何度も読み返しました。
この30周年記念番組によると、その後
もリュウマチの治療は続けており、マスコミ
への登場は極力避け、高座だけは欠かさ
ず勤めていると、という。
柳家小さん師匠に「下手」と言われたも
のの2014年には人間国宝に選定された。
人間、精進のたまもの。(2019/03/21)
|