1956年、バッハの「ゴールドベルク変
奏曲」でデビューしたピアニストのグレン・グ
ールドは、稀有の天才として全世界にその
名を知られました。
彼のCDで大好きなのは、2012年の生
誕80年/没後30年記念の再発売時に買
い替えた、ベートーヴェン作・リスト編のピア
ノ版「運命・全曲」+「田園・第1楽章」(写真
左上)です。
本家争いの話はここからです。
① 1990年頃、右端の「田園」全曲盤が
アメリカのMUSIC&ARTから輸入発売さ
れました。カナダCBCの1968年時の放
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送用録音を発売した物です。
ところが、ところがです。
② 1991年、同じ物の国内盤がSEVEN
SEAS(KING RECORD)から発売さ
れていた(実物は見てはいない)。
③ 1993年、SONYも発売(左下)。 う
たい文句は幻の放送録音を正規原盤
より初CD化(1968/6/11録音)カナ
ダCBCによるラジオ放送用録音。製
造国国内。録音時間が書いてない。
ここからは想像ですが、最初に発売さ
れたアメリカのM&A盤は予想以上に反響
があり、売れたので、KING RECORDは
CBCから版権を買い国内版を作った。
これを見たグレン・グード本家のSONY
は、負けじとばかり、同じ原盤を買い求め、
日本国内だけで販売した、のではないか?
評判のCDがそこそこ売れた昔々のお話
です。 (2018/11/21)
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