きれいな花の写真

★とどのつまり Ⅱ

■復刻版
忘れえぬ猫たち


私のお気に入り

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小説「猫踏んじゃった」

喜劇「猫じゃら行進曲」

小説「眠れない猫」
  とどのつまり Ⅱ 作:笹渕忠和本文へジャンプ


51話 とんだ本家争い
    

 


  1956年、バッハの「ゴールドベルク変
奏曲」でデビューしたピアニストのグレン・グ
ールドは、稀有の天才として全世界にその
名を知られました。

  彼のCDで大好きなのは、2012年の生
誕80年/没後30年記念の再発売時に買
い替えた、ベートーヴェン作・リスト編のピア
ノ版「運命・全曲」+「田園・第1楽章」(写真
左上)です。

 本家争いの話はここからです。
 ① 1990年頃、右端の「田園」全曲盤が
アメリカのMUSIC&ARTから輸入発売さ
れました。カナダCBCの1968年時の放

送用録音を発売した物です。

  
ところが、ところがです。
 ② 1991年、同じ物の国内盤がSEVEN
  SEAS
KING RECORDから発売さ
  れていた
実物は見てはいない
 ③ 1993年、SONYも発売(左下)。
  たい文句は幻の放送録音を正規原盤
  より初CD化(1968/6/11録音)カナ
  ダCBCによるラジオ放送用録音。製
  造国国内。録音時間が書いてない。
 
  
ここからは想像ですが、最初に発売さ
れたアメリカのM&A盤は予想以上に反響
があり、売れたので、KING RECORDは
CBCから版権を買い国内版を作った。

  これを見たグレン・グード本家のSONY
は、負けじとばかり、
同じ原盤を買い求め、
日本国内だけで販売した、のではないか?

  評判のCDがそこそこ売れた昔々のお話
です。           
(2018/11/21)
   


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