音楽評論家 吉田秀和氏はその著「レ
コードのモーツアルト」(1980;中公文庫)
の中で、「ハスキル(のピアノ)を聞いて、ま
ず、私の心に訴えてくるものは、作曲家の
作品に込めた≪創造の息吹き≫の自然な
流れである」と述べております。
ここからハスキルのCD収集が始まりました。今ではCDが20数枚あり、疲れた時に
聴いています。特にモーツアルトはどれも
癒しの効果があります。
以下は、最近ネットで見つけた、ルーマ
ニア政府観光局発行「CAMPANELLA
2002年10月号」中のハスキルについて
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の抜粋です。
ハスキルは1895年、ブカレストにユダ
ヤ系の両親の許に生まれる。父親の死で
ウィーンの叔父に引き取られ、ゼルキンや
ジョージ・セルの師に師事し、8歳でデビュ
ー、14歳でパリ音楽院に入学した。
恵まれた才能と鋭敏な感性を持ってい
たが、健康には恵まれず、脊髄側わん症
で4年間闘病生活を送った。復帰後、パブ
ロ・カザルスやグリューミオなどとの共演で
世界的名声を得る。
ルーマニア生まれの芸術家はリパッテ
ィやチェリビダッケなどもいるが、彼女は
脊髄側わん症や脳腫瘍などの持病とユダ
ヤ系ということで、国際的な音楽活動が出
来たのは晩年のたった10年間だった。
したがって、ハスキルの録音は数少な
く、発売も減って、入手が困難となってお
り、たいへん貴重です。(2018/10/14)
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