7月17日、札幌も久しぶりに晴れたの
で、バラ・紫陽花・百合の様子を見に散歩
する。バラは雨が続いたので、花びらが傷
つき、病気がちの様子である。肝心な百合
と紫陽花は、育ちが悪く、元気がない。
がっかりして帰り道を急いでいると、小さ
な平屋根の一軒家の前でくつろいでいる1
匹の猫に出会う。他人を警戒しないので、
何枚か写真を写していると、玄関から独り
暮らしと思われる小柄なお婆さんが出てき
た。
お婆さんに伺うと、この猫の名前はトラ、
2歳との事。
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「可愛い猫ですね?」「そうでもないんで
すよ、きかなくてきかなくて・・・」「あれ?そう
なの?」
「このトラは、孫が婆ちゃん独り暮らしで
可愛そうだからと、連れてきたんですよ、そ
れが気に入らなかったのか私に噛みつくん
ですよ・・・」「あらあら」
「傷口からばい菌が入って化膿して入院
していました。その間孫と息子の家に預か
ってもらったんですが、暴れて暴れて困っ
ていると聞き、早めに退院して、トラを引き
取りましたよ。それ以来、孫と息子が遊び
に来ても食ってかかるんですよ」
「ははは・・・ところでトラの毛並みが艶
々ですね」の問いに、「時々ネズミやスズ
メを獲って来て食べるんですよ。そのせい
でしょうね。私にばい菌も移しましたから。
外へ出かけるのが日課です」と笑う。
お婆さんはきかん坊のトラが可愛くてた
まらない様子である。 (2018/07/17)
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