きれいな花の写真

★とどのつまり Ⅱ

■復刻版
忘れえぬ猫たち


私のお気に入り

小説「猫踏んじゃったⅡ」

小説「猫踏んじゃった」

喜劇「猫じゃら行進曲」

小説「眠れない猫」
  とどのつまり Ⅱ 作:笹渕忠和本文へジャンプ


24話 消えるソメイヨシノ
    

 


  毎年、4月下旬になると、円山公園や中
島公園の撮影日を予想するため近くの琴似
発寒川河畔の梅や桜を見に出かけます。

  今年の琴似発寒川河畔の桜の見ごろは
5月3日で終わりましたが、ここには10日間
もすると八重桜が満開となる道があります。
西区西野6条1丁目から「西野緑道」がつな
がっており、約350本の桜並木と園路があ
ります。今年の開花は5月15日でした。

  ところが写真のように右股橋近くの終点
には、ソメイヨシノが密集しています。どうも
かつて琴似発寒川から引き入れた用水路の
跡を緑道にしたもののようです。

  想像ですが、西野のソメイヨシノは、
この用水路の起点だけではなく、
琴似発
寒川河畔、平和の滝霊園、中州橋など、
歴史的に由緒のある地点か、篤農家や
地主によって移植された可能性がありま
す。

  ご存知のように、ソメイヨシノは江戸
彼岸桜と大島桜の交配品種で、種をつ
けにくく、自然に繁殖できないから、挿し
木や接ぎ木などして、人の手で増やす桜
のため、クローン桜と呼ばれています。

  明治政府は江戸幕府のイメージを排
除すべく、ソメイヨシノ全国各地に植え
たそうで、今では全国の桜の80%がソメ
イヨシノだとか・・・

  しかし、西野緑道起点のソメイヨシノ
だけでなく、時間の経過とともに、官公
庁は予算がなく、個人の庭は持ち主の老
齢化により手入れが出来ず、だんだん
減ってきていると、感じるのはおじさんだ
けだろうか?
   (2018/05/16)




      前のページへ      次のページへ


トップページへ戻る