大学生の頃、よく本屋で荒木経惟の裸
の写真集を立ち読みじゃない、立ち見した
ものである。本人も時々週刊誌プレイボー
イなどに取り上げられていた気がする。
あれから50年、その荒木経惟氏が3月
18日午後10時50分、NHKBSプレミアム
の「写真家 荒木経惟 77歳の切実」に出て
いた。放送時間を遅くしたのは、未成年に
配慮したのか?裸の写真は多くないのに。
この番組によると、2013年に前立腺が
んの影響から右目を失明したが、創作意欲
は衰えていないと言う。本人の手紙に「もう
我慢できません、私が慢性ゲリバラ中耳炎
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だからではありません、(以下意訳)現在は
たまたまファッション写真が氾濫しているに
過ぎない。出てくる顔、出てくる裸、出てくる
私生活、出てくる風景が嘘っぱちなのです
(以下省略)」とあります。
彼がカメラマンとなったのは、下駄職人
だった父親がアマチュアカメラマンだったせ
いだったとか、下町の暮らしをありのままに
写すのが、彼のカメラ姿勢であり、それが
この発言となっている。
とても大事なお話ですが、おじさんも慢
性ゲリバラなので、冒頭の一言でひっくり
返りそうになりました。あの自分の主張丸
出しの荒木経惟氏にも、こんな繊細で頑固
な一面があったのですね・・・
若い時には、彼の裸の写真に気を取ら
れていましたが、このTVを観て、単なるエ
ロ爺いでなく、 しっかりとした人生観に裏打
ちされた天才写真家だと遅まきながら再認
識した次第です。 (2018/03/20)
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