きれいな花の写真

★とどのつまり Ⅱ

■復刻版
忘れえぬ猫たち


私のお気に入り

小説「猫踏んじゃったⅡ」

小説「猫踏んじゃった」

喜劇「猫じゃら行進曲」

小説「眠れない猫」
  とどのつまり Ⅱ 作:笹渕忠和本文へジャンプ


17話 アラーキー健在
    

 


  大学生の頃、よく本屋で荒木経惟の裸
の写真集を立ち読みじゃない、立ち見した
ものである。本人も時々週刊誌プレイボー
イなどに取り上げられていた気がする。

  あれから50年、その荒木経惟氏が3月
18日午後10時50分、NHKBSプレミアム
の「写真家 荒木経惟 77歳の切実」に出て
いた。放送時間を遅くしたのは、未成年に
配慮したのか?裸の写真は多くないのに。

  この番組によると、2013年に前立腺が
んの影響から右目を失明したが、創作意欲
は衰えていないと言う。本人の手紙に「もう
我慢できません、私が慢性ゲリバラ中耳炎

だからではありません、(以下意訳)現在は
たまたまファッション写真が氾濫しているに
過ぎない。出てくる顔、出てくる裸、出てくる
私生活、出てくる風景が嘘っぱちなのです
(以下省略)」とあります。

  彼がカメラマンとなったのは、下駄職人
だった父親がアマチュアカメラマンだったせ
いだったとか、下町の暮らしをありのままに
写すのが、彼のカメラ姿勢であり、それが
この発言となっている。

  
とても大事なお話ですが、おじさんも慢
性ゲリバラなので、冒頭の一言でひっくり
返りそうになりました。あの自分の主張丸
出しの荒木経惟氏にも、こんな繊細で頑固
な一面があったのですね・・・

  若い時には、彼の裸の写真に気を取ら
れていましたが、このTVを観て、単なるエ
ロ爺いでなく、 しっかりとした人生観に裏打
ちされた天才写真家だと遅まきながら再認
識した次第です。   (2018/03/20)



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