小説「眠れない猫」に書いたように、定
年前は定年後をどう生きるか?大いに悩ん
だものだが、月日の経つのは早いもので、
定年になってから今年で満11年となる。
定年後は、下手なゴルフやカラオケをし
なくてもすみ、好きな小説を読み、好きな
音楽を聴き、美しい花々を写して歩き、こ
のHPを編集してきた。ストレスもなく、精神
衛生上この上ない楽しい毎日でした。
唯一ストレスが溜まった事と言えば、や
むなく引き受けた町内会活動でした。した
がってここ10数年世の中に氾濫していた
「定年後のノウハウ本」はほとんど読んで
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いません。
しかし、3月6日、道新の朝刊で、瀬古
浩爾著「定年バカ」(SB新書)という広告に
興味を持ち、早速買ってみます。
作者は、売り上げ至上主義の版元、S
Bクリエイティブ株の意向に乗っかったとも
言えるが、これまでに出た定年ノウハウ本
の総棚卸をしているのです。それぞれの長
所・短所を拾い上げ指摘します。
他人の褌で相撲を取っているとも言え
るが、彼は「マイペース主義」が根底にある
からなので、これがまた痛快なのである。
作者は、「定年後には、お金に焦るバ
カ、生きがいバカ、健康バカ、社交バカ、定
年不安バカ、未練バカ、終活バカなど、いろいろあるが、これらに惑わされず、自分を
強く持って、人生を全うするだけ」と説く。
これは実に単純明快です。
(2018/03/08)
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