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★とどのつまり Ⅱ

■復刻版
忘れえぬ猫たち


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  とどのつまり Ⅱ 作:笹渕忠和本文へジャンプ


第9話 犬や猫が消えた
    

 


  1月13日午前4時頃、ふと目を覚まし、
NHKラジオ深夜便を聞くとはなしに聞いて
いた。それは寝ぼけ耳にも「戦時下では日
本国中、犬猫が供出された」と聞こえた。

  この言葉に愕然とした小生は、朝早く起
きて、NHK番組表により調べると、2016
年11月12に放送した「調査報告~戦時下
の犬猫供出~地域史研究家・・・西田秀子」
という番組の再放送だった。

  この番組は、2017年度ABU賞(アジア
太平洋放送連合賞)を受賞したため、NHK
ラジオ深夜便「明日の言葉」の中で再び放
送したようだ。

  
  NHKのブログ「明日の言葉」を見ると、
太平洋戦争の際、飼っている犬や猫を国
家に献納するよう求める、いわゆる「犬猫
の供出」が全国各地で行われた。「兵士の
防寒具に充てる」として処分された犬猫は、全国で少なくとも9万3,000頭余り。

  戦時下の日本で、どのような事情で犬
猫の供出が行われたのか。番組では、戦
時史料の研究家・西田秀子氏の協力を得
て膨大な資料に当たり、沈黙していた関係
者の証言を集め、知られざる「戦時下の犬
猫供出」の実態にひかりをあてた、という。

  昭和15年の帝国議会での北議員の発
言「犬は皮が出るし、飼料は助かる」に続
き、昭和18年4月には札幌市の犬の献納
運動が始まり、昭和19年2月に北海道庁
がこれを要綱文書化(写真)し、その後猫
も追加したという。
  「犬猫の供出」は北海道が先鞭を切っ
ていたのには正直愕然とした。同郷人とし
て恥かしい。       
(2018/01/13)
    


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