昨年12月29日、近所(西野4条9丁目)
のパン屋「プーランジェリー・ミュール」に出
かけ、予約していた食パンを受け取る。
「来年は何日にしますか?」と問われ、
「1月5日」と答え、肩掛けカバンを開けて、
手帳を取り出すが、それは昨年の手帳だっ
た。新年の手帳に買い替えていなかったの
である。
年が明け、1週間も経ったが、これだけ
の用事で、街中に出かけるのも億劫で、近
所の文房具屋に出かける。まだ、手帳を買
い替えていない人も大勢いると見えて、店
内にはまだたくさん陳列している。
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気に入ったサイズ・色・厚さ・装丁の物
がなく、手に取って何度も確かめる。
「こちらはいかがですか?」と近くで整頓
していた若い女店員が助けを差し伸べる。
「ポケットがないと、病院の予約票など
が入れられなくて・・・」と答える。
「そうですね、手帳にポケットがないと不
便ですね」と愛想が良い。
「こちらはいかがです?」とまたとても別
の分厚い手帳手帳を見せてくれる。
「年を取ると、そんなに書く事はないの
ですよ・・・」と真面目に答える。
「そうですよね」とも答えられず、女店員
が笑う。
これは本当の話である。手帳にわざわ
ざ書くような用事はほとんどないのである。
たいていの事は壁の大きなカレンダーに
書き込めば用が足りるのである。
改めて昨年の手帳を見るも、悲しい事
に各ページのほとんどが何も記入されてい
ない。 (2018/01/07)
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