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★とどのつまり

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第46話 渥美清と寅さん
    

 


  2017年9月7日、BS朝日で「渥美清〜
知られざる寅さんとの闘いが放送された。

 「一流芸人になったはずの渥美清が寅さ
んに飲まれてしまったのは、誰のせいだっ
たのか?」
という第16話の続きのような話
だったのであえて紹介する。


  渥美清は、寅さん人気が高まるにつれ
イメージを払しょくすべく、「あゝ声なき友」、
「八つ墓村」、「キネマの大地」のような違う
ジャンルの映画に出たが、受けなかった。

  古くからの親友である脚本家の早坂曉
氏は、マンネリを防ぐために、007を降板

ショーン・コネリーの例を上げながら、
「渥美清は喜劇の顔でない、
悲劇の
顔であ
る」と早くから渥美清に路線変更を勧めた。

  その1つが、結核により41歳で死んだ
明治生まれの俳人「尾崎放哉」のテレビド
ラマへの出演
だった。しかし、NHKの企画
に先を越され、ペケ。
  2つ目が、俳人 種田山頭火の話。渥
美はロケハンにも同行しながら、撮影一週
間前に辞退。「寅さんを脱出する気はない
のか?」の早坂曉の問いに渥美清は何も
答えなかったと言う。
  
  渥美清と長年付き合いのあった元松竹
映画の宣伝マン大西洋は「寅さんの監督が脚本を書けなかったり、観客が『もう出なく
とも良い』と言ったら寅さんを辞める」と渥美
清は言ったと
言う。
  渥美清にとってそれくらい「寅さんが(手
の届かない)遠い存在になっていたのでは
ないだろうか?
」と大西洋は述べている。
  
            
 (2017/09/17)
 
   


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