「シャコンヌ」とは、バッハの不滅の傑作
「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパル
ティータ」の中のパルティータ第2番の終曲
のことです。
「シャコンヌ」はゆるやかな3拍子の舞曲
という意味のフランス語ですが、曲はとて
もユニークで、複雑で、緊張感にあふれ、
一度聴くと忘れられません。
最初に聴いたのは、原曲のヴァイオリン
ではなく、名ピアニスト、A,B=ミケランジ
ェリが弾いたプゾーニ編曲のピアノ曲でし
た。このプゾーニ編曲のピアノ曲「シャコン
ヌ」は絶品であり、ヴァイオリンの原曲を聴
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いてみたくなりました。
そこで、原曲のヴァイオリンCDをいろい
ろ買い求めました。全曲のは、ミルシテイ
ン(1954)、シェリング(1967)、イザベル・フ
アウスト(2011&2009)です。そしてパルティ
ータ全曲はクレーメル(1980)です。
「シャコンヌ」のみはハイフェッツ(1970)、
ミルシテイン(1986)のCDです。
それぞれ一度は聴きましたが、全曲はC
D2枚分あり、ほとんど記憶に残っておりま
せん。しかし15分弱の「シャコンヌ」だけは
記憶に残っています。
これまで、「シャコンヌ」は演奏者により音
の勢いや緊張感に差があると思っておりま
したが、今回改めて全部を聴きなおしてみ
ると、それほど遜色はありません。
どうやら、これまでせっかちなあまりアン
プが温まる前に聴き比べていたせいだ、と
気が付きました。 (2017/07/13)
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