第34話　豚肉の味噌漬け

　 若い頃、真冬に旭川に出張した
時、居酒屋で酒を飲んでいたら、お
隣の席で何やら芳ばしい匂いのす
る肉を美味しそうに食べています。
　 ママさんに「あれは？」と聞くと、
「豚肉の味噌漬けですよ、食べる」
と聞かれ、食べたのが最初でした。
昭和４０年代は、ステーキや焼肉はまだ一般的ではなく、せいぜい味付け冷凍ジンギ
スカンが贅沢の部類でしたから、これには感激しました。
　 帰宅後、上さんに話したら、「美味しそうね、作ってみようかしら」と早速豚肉の肩ロ
ースを買いに行きます。味噌にお酒と味醂、一味唐辛子を加えよくかき混ぜてから、
肉片の裏表に塗りこみます。そして豚肉の厚さにより、一晩から二晩冷蔵庫で寝かせ
ます。フライパンで焼くと、これが大成功で、これには義母、２人の娘も大喜びです。そ
れ以来豚肉の味噌漬けはわが家の定番料理になりました。
　 居酒屋では、箸で食べやすいように包丁で切り分けており、キャベツが添えてあっ
たように思います。わが家では、トマト・セロリ・レタス・かいわれで飾り、フォークとナ
イフをつければ立派な和洋折衷の料理となります。　　　　　　　　　　(２０１６/０２/２６)　
　 この話は一度書いたはず？と気になっていたら、「おじさんの料理日記　酒の肴編」
にすでに掲載していました。ぼけたのか？お詫びします。　　　　　　　(２０１６/１１/２６)

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