第10話 お爺さんの薬
ご幼少の頃から、胃腸が弱く、
何かと下痢をしていたおじさん
は慢性の痔(肛門の病気)でし
た。
「お爺さん(痔の隠語)が痛い」
と言うと、母親が細いろうそくの
先に脱脂綿をかぶせ、雪の元を
塗って肛門に差し込んでくれました。雪の元は富山の薬売りが置いて行った、すり
傷などの軟膏で、少ししみましたが、痔の薬としても役立ちました。
現役時代、「痔が悪い、痔が悪い」といつも言っている後輩がいて、ある時、新聞
で「痔でお悩みの方はご相談ください」という広告を見たので、後輩の名前でハガキ
を出しました。数日して、その後輩が「何か知らんが、ヒサヤ大黒堂から試供品が
来たサ」と話したので、その訳を話して聞かせ、みんなで大笑いした記憶がありま
す。
おじさんの痔は、職場の先輩達のように手術するまでにはいたりませんでしたが、
お酒を飲みすぎるとペクチンが腸壁や肛門を痛めるのか、痔の塗り薬は未だに欠か
せません。いろいろ試した結果、写真のボラギノール軟膏がお勧めです。何回使って
も肛門が痒くなりません。もちろん旅行などの際の携帯必需品となっています。今回
はちょっと下の方の話でした。 (2016/01/12)
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