初めての書き下ろし小説がようやく完結した。 2009年のお正月から書き始め
たので23ヵ月かかった事になる。途中筆が進まない時も何度かあったが、栄利純
司氏の適確なアドバイスにより最後まで書き進める事が出来た。この場を借りて感
謝申し上げたい。
子供の時、50歳以上の大人はみんなジジババに見えたものである。月日の経つ
のは早いもので、その自分も16年前に50歳を超えてしまった。周囲もジジババば
かりである。なかには憎らしいほど身体が頑健で口も達者な年寄りもいるが、平均
的なジジババは身体のどこかに不調があり、家族の悩みもありながら懸命に生きて
いる。本編は咋今の政治経済状況が厳しい中で、平均的なジジババが希望を持っ
て明るく懸命に生きる姿を面白おかしく書いたつもりである。
今後も続けて欲しいという読者の要望もあり、とりあえずシーズン1の完とさせて
いただいた。また機会があればお目にかかりたい。
なお、参考資料は主にブログで、特記するところは本文に掲載しているが、今日
の政治・経済・文化の大きな流れは「YOMIURI ONLINE」の「ニュース月録」ある
いは「各年の10大ニュース」を基にしている。
2010(平成22)年11月末日 北斗 七生
102週の長きにわたりご愛読くださいまして誠にありがとうございました。次回作「猫ふんじ
ゃった」をご期待ください。 2011(平成23)年3月14日 北斗 七生