「猫じゃら行進曲」に続く書き下ろし小説の３作目「猫踏んじゃった」がようやく完
成した。２０１１年６月６日号より連載を開始したので、７２週かかった事になる。
今回は町内会活動と老齢化社会をテーマにしており、取り巻く社会経済情勢や
各種の制度についての資料収集に時間を取られ、執筆が遅々として進まなかっ
た。しかし、熱心な読者の励ましで何とか最終回にまでこぎ着ける事が出来た。
この場を借りて感謝申し上げたい。
文中随所に現れる老齢化現象については、自分も含めて周辺によく見られる
事象であり、他人事ではない。われわれは紛れもなく老齢化社会の真っ只中に
いるのである。
老齢化対策を推し進める官公庁とお手伝いする社会福祉協議会と町内会、そ
の対象となる老齢者、両者の間には大きな意識の差とタイムラグが見られる。老
齢者は果たして官公庁の対策を心から望んで、かつ喜んでいるのだろうか？執
筆を終えてもまだ疑問が残っている。
この小編がすでに老齢化社会に入っている読者とこれから入っていくだろう若
い読者の生き方に少しでも参考になれば幸いである。
平成２４(２０１２)年１０月１５日 北斗 七生
{追記}
２０１３年１月１７日、BS朝日の韓国ドラマ「あなただけよ」の劇中「ねこふんじゃ
った」を歌うシーンが出てきた。面白いので紹介する。
ネズミが１匹 ネズミが２匹 ネズミが３匹 ネズミが４匹 ネズミが５匹
ネズミが６匹 ネズミが７匹 ネズミが８匹 ネズミが９匹 ネズミが１０匹
全部で10匹 いえ20匹 30匹 40匹 50匹 60匹 70匹 80匹 90匹 100匹
その時 ミャーオー ミャーオー猫が出てきた
ミャーオー ミャーオー 猫ちゃんが怒っている
みんな逃げた どこへ逃げたか分からない
ちょうどネズミの穴 よし隠れたぞ
聞きようによっては、ネズミが主役のような気がしないでもない・・・・・・
