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★とどのつまり Ⅲ

■復刻版
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小説「猫踏んじゃった」

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42話 ピアノ版「第5運命」
    

 


  9月末、久しぶりにタワーレコードに足を
運ぶ。クラシックの新譜は減る一方で、諦
めて帰ろうとした時、「カツァリス・ピアノの
ベートーヴェン交響曲全集(6枚組1,890
)」を見つけました。

  リスト編曲ピアノ版を基にしたカツアリス
版で、録音は81~89まで、CDは今から
30年ほど前に輸入され、大きな話題となり
ました。当時価格は7,355円で流石に買
えませんでしたので、早速買い求めます。

  聴きたい気持ちを抑え、まずは、鬼才
グールドの演奏(67.68録音)でお馴染
の、
リスト編曲ピアノ版ベートーヴェン交響

第5番「運命」を改めて聞いてみます。

  グールドの演奏についは、かつて「私の
CD放浪記」で触れましたが、誠に切れが
良く、パンパンと畳みかける様はこれまた
爽快です。聴いているだけで元気が沸いて
出る事疑いありません。

  さて、肝心のカツリスのピアノ版です。
録音年代の違いでしょうか?まず、音色が
違います。こちらは最先端の録音 DDD 
Digitalrecordingです。透き通ってきらめく
ような音色です。

  かと言って決して軽くならず、一音一音
が自然に助け合い、オーケストラとは別物
のふくよかさを、暖かさを感じます。第4楽
章の追い込みも圧巻です。

  2人とも並みのピアニストではありませ
んが、それぞれ微妙に手を入れており、素
晴らしい「運命」聴かせてくれます。
  次号に続く。    (2020/09/23)

   


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