きれいな花の写真

★とどのつまり Ⅱ

■復刻版
忘れえぬ猫たち


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  とどのつまり Ⅱ 作:笹渕忠和本文へジャンプ


38話 犬も歩けば・・・
    

 


  たまにはいつもと違う本屋をのぞくのも
良いものです。今月初め、イオン発寒店の
本屋で浦上 満著「北斎漫画入門」(2017
年 文春新書)を見つけます。「犬も歩けば
棒に当たる」です。
  
  作者の浦上 満氏は「浦上蒼穹堂」を営
む古美術商で、学生時代より「北斎漫画」
の魅力に取りつかれ約1,500冊を収集、
質・量ともに世界一のコレクションとして知
られているとか・・・

  葛飾北斎は93回もの転居癖があり、酒
も煙草もやらず、90歳まで長生きし、日本
国中をスケッチして歩き、「椿説弓張月」「冨

嶽三十六景」「大達磨の図」「北斎漫画」等
々の数え切れない作品を描き残しました。


  北斎や広重の浮世絵が、ヨーロッパに
広く知られるようになったのは、1867年
のパリ万国博覧会が契機となった事は周
知の事実です。


  写真は北斎の「すもうとり(部分)」の構
図に触発されたドガが「踊り子たち、ピンク
と緑」と「起床 パン屋の娘」の2つの油絵
に仕立てた物。
  
         
  「ゴッホはなぜ北斎を模写しなかったの
か?」、浦上氏の疑問に、オランダのゴッ
ホ美術館のルーガー館長は、「パリで北斎
の人気が高く、作品も高く、ゴッホには手が
出なかったのでしょう」と答えたという。

  この本では、200年前後経った初版の
作品を転載しているため、どれも色褪せて
おりますが、これは止むを得ません。 
              (2018/08/21)
 


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