きれいな花の写真

★とどのつまり Ⅱ

■復刻版
忘れえぬ猫たち


私のお気に入り

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小説「猫踏んじゃった」

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  とどのつまり Ⅱ 作:笹渕忠和本文へジャンプ


13話 車の半ドアは怖い
    

 


  先週、9日の午後5時半、テレビを見て
いると、上さんが美容院から車で帰宅した
気配がするが、なかなか入ってこない。お
かしいな?と思いつつ、玄関前に出ると、
軽自動車の中で上さんが慌てている。

  窓を開けさせて「どうした?」と聞くと、「ド
アが開かない」という。そのうち、車と鍵のボ
タンをあちこち触っているうちに、エンジン
が切れ、真冬の夕方なので室内の温度が
見る見る下がって来る。

  おじさんは上さんの鍵を借り、解除して
みるが、閉まったドアはびくとも動かない。
北海道スバルも営業が終わっている、最

悪の場合は車の保険屋を呼ぶしかない。

  気を取り直し、改めて運転席側のドアを
見ると、半ドアで浮いたまま鍵がかかってお
り、近くの鍵穴が目に入る。この時、何故
か、車を買った時の営業マンの「鍵の使い
方」の説明を思い出す。

  写真のように携帯キーに埋め込まれて
いる鍵を外して、鍵穴に差し込んで回して
みると、開いたのである。「よかった、寒くて
風邪を引く寸前だった」と上さんは大喜び。

  上さんの話によると、美容室の駐車場
で降りる時、右側の車にぶつからないようド
アを少し開けて降り、そっと締めて半ドアの
まま鍵をかけたようだ。帰りは助手席から
乗車し、運転して家に着いたので降りよう
としたが開かなかった、という。

  半ドアの車が走ってから開いたら危険
だからかんたんに開かないようになってい
るのかもしれない・・・ (2018/02/13)



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