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★とどのつまり

■復刻版
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第51話 筋子狂想曲
    

 


  イクラはロシア語のイークラ・ハララゴに
由来する(
岡田 哲著「たべもの起源事典」
ちくま学芸文庫)とか・・・鮭の卵が一粒ず
つバラバラになっているのがイクラ、卵巣
の塊の塩漬けは筋子、と定義している。

  今年の鮭は大不漁で、店頭では生の筋
子は例年より超高値、それでも年に一度は
初物のイクラが食べたくて、浜育ちの上さ
んが買ってきて作ってくれる。高いとなると
格別美味しく感ずるから不思議である。

  問題は筋子の値段である。毎年、暮れ
にはお世話になった方に、鮭の筋子を送っ
ているが、今年の値段はどうなのか?

  11月25日、桑園の場外市場の福岡水
産を訪ねると、
店頭にはウロコ印の筋子が
並んでない。

  馴染みの爺さんに聞くと、
「昨年までは
半腹で約5,000円、今年は約10.000
円さ。これでは買う人もいないだろうから仕
入れられないのさ」と笑う。

  筋子よりイクラの方が回転寿司などの
需要が大きいから、大半がそちらへ向かっ
たのかもしれない。

 
  最近は、鮭だけでなく、イカ・サンマ・ホ
ッケなどが不漁である。海水温の変化もあ
ろうが、中国・台湾・韓国・北朝鮮などの近
隣諸国が公海で獲りまくっているようで、漁
獲量も少なく価格も暴騰している。

  魚だけではない、野菜・果物も一度価
格が上がるとなかなか下がらない。いった
いどうなっているのか?

              (2017/11/26)



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