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★とどのつまり

■復刻版
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  とどのつまり 作:笹渕忠和本文へジャンプ


第31話 19年ぶりの映画
    

 


  暇を持て余し、ふと映画を観る気になる。映画館で観る映画は、現役の頃、名古屋
への出張の帰りに、時間つぶしで観て以来
の事だから、実に19年ぶりとなる。

  朝刊でJRタワーの札幌シネマフロンティ
ア映画館の案内を見るも、SF・戦闘物・時
代物・恋愛物・旧作の名作物・オペラ(ばら
の騎士)・アニメなどがずらりと並んでいる。

  しかし、どれも億劫で、結局、山田洋次
の「家族はつらいよ2」を選択する。数週間
前、この続編の宣伝のため前作をTVで放
映していたせいもあった。
 

   映画館の待合室は大きく、周囲を切符
売り場、軽食・飲み物・飴や菓子売り場、休
憩所、トイレットなどが取り囲んでいる。19
年ぶりの鑑賞料金はシニア料金で1,100
円、年齢証明書の提示はいらないそうだ。

  時間となり中に入ると、長い廊下があり、小さな映画館が10くらいアパートのように
連なっている。各部屋は
昔の映画館に比
べると、こじんまりとして飾りも質素である。

  結局「家族はつらいよ2」を選択した観客
は約
50人ほど、ほとんどが婆あの仲間ず
れで、爺いは1割ぐらいである。映画の
テー
マは「老人の運転免許証返還問題」で笑い
声が上がる。山田洋次の職人芸が光る。

  ふと、19年前の「釣りバカ日誌9」(再上
映)を思い出す。ゲストは小林稔侍と吹雪ジ
ュンで、「家族はつらいよ2」のゲストと同じ
である。考えてみると、どちらも脚本は山田
洋次であった。
    
              
(2017/06/16)



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