暇を持て余し、ふと映画を観る気になる。映画館で観る映画は、現役の頃、名古屋
への出張の帰りに、時間つぶしで観て以来
の事だから、実に19年ぶりとなる。
朝刊でJRタワーの札幌シネマフロンティ
ア映画館の案内を見るも、SF・戦闘物・時
代物・恋愛物・旧作の名作物・オペラ(ばら
の騎士)・アニメなどがずらりと並んでいる。
しかし、どれも億劫で、結局、山田洋次
の「家族はつらいよ2」を選択する。数週間
前、この続編の宣伝のため前作をTVで放
映していたせいもあった。
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映画館の待合室は大きく、周囲を切符
売り場、軽食・飲み物・飴や菓子売り場、休
憩所、トイレットなどが取り囲んでいる。19
年ぶりの鑑賞料金はシニア料金で1,100
円、年齢証明書の提示はいらないそうだ。
時間となり中に入ると、長い廊下があり、小さな映画館が10くらいアパートのように
連なっている。各部屋は昔の映画館に比
べると、こじんまりとして飾りも質素である。
結局「家族はつらいよ2」を選択した観客
は約50人ほど、ほとんどが婆あの仲間ず
れで、爺いは1割ぐらいである。映画のテー
マは「老人の運転免許証返還問題」で笑い
声が上がる。山田洋次の職人芸が光る。
ふと、19年前の「釣りバカ日誌9」(再上
映)を思い出す。ゲストは小林稔侍と吹雪ジ
ュンで、「家族はつらいよ2」のゲストと同じ
である。考えてみると、どちらも脚本は山田
洋次であった。
(2017/06/16)
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