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★とどのつまり

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第26話 みをつくし料理帖
    

 


  ということで、遅ればせながら原作本の
「みをつくし料理帖」を調べてみます。
  作者の高田 郁(たかだ かおる)氏は元漫画原作者の川富士立夏、その漫画が掲
載された漫画雑誌「YOU」は見たこともあ
りません。
 
  漫画原作者の川富士立夏氏は40代後
半に、山本周五郎の短編「なんの花か薫
る」に衝撃を受け、時代小説家を目指す。
  2009年に第1作を発表し、2014年の
第10作で完結した「みをつくし料理帖」シリ
ーズは全10巻で300万部を超える大ヒッ
トシリーズとなり、2012年に北川景子主演
でテレビドラマ化されていた。

  驚いたことに、これらの事についてまった
く記憶にありません。前のページで触れたよ
うに、たまたま見ていたNHK「あさイチ」で、黒木華主演の連作テレビ「みをつくし料理
帖」が始まった事を知り、女流時代小説家・高田 郁氏を知ったのです。

  早速、近くの本屋で「みをつくし料理帖」
ハルキ文庫)を10巻買い求めます。

  これは、平岩弓枝の「御宿かわせみ」と
は違い、料理屋を舞台にした人情物語で
ある。
  関西(宝塚)出身の作者は、上方と江戸
の旬の食べ物と好みの違いを浮き彫りにし
つつ、漫画原作者の経歴のせいか、料理
や風景を目に見えるように描いている。ま
た、女流作家のせいか、登場人物の感情
の動きがまことにきめ細かく描かれている。

  各話独立した短編のように見えながら、
10巻を大伽藍のように組み立てており、作
者の意気込みと力量がうかがわれます。
              (2017/05/24)



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