ということで、遅ればせながら原作本の
「みをつくし料理帖」を調べてみます。
作者の高田 郁(たかだ かおる)氏は元漫画原作者の川富士立夏、その漫画が掲
載された漫画雑誌「YOU」は見たこともあ
りません。
漫画原作者の川富士立夏氏は40代後
半に、山本周五郎の短編「なんの花か薫
る」に衝撃を受け、時代小説家を目指す。
2009年に第1作を発表し、2014年の
第10作で完結した「みをつくし料理帖」シリ
ーズは全10巻で300万部を超える大ヒッ
トシリーズとなり、2012年に北川景子主演
でテレビドラマ化されていた。
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驚いたことに、これらの事についてまった
く記憶にありません。前のページで触れたよ
うに、たまたま見ていたNHK「あさイチ」で、黒木華主演の連作テレビ「みをつくし料理
帖」が始まった事を知り、女流時代小説家・高田 郁氏を知ったのです。
早速、近くの本屋で「みをつくし料理帖」
(ハルキ文庫)を10巻買い求めます。
これは、平岩弓枝の「御宿かわせみ」と
は違い、料理屋を舞台にした人情物語で
ある。
関西(宝塚)出身の作者は、上方と江戸
の旬の食べ物と好みの違いを浮き彫りにし
つつ、漫画原作者の経歴のせいか、料理
や風景を目に見えるように描いている。ま
た、女流作家のせいか、登場人物の感情
の動きがまことにきめ細かく描かれている。
各話独立した短編のように見えながら、
10巻を大伽藍のように組み立てており、作
者の意気込みと力量がうかがわれます。
(2017/05/24)
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