第41話 まがり天ぷら
北見の義兄は紋別へ行く用事
があったのか、旧JR紋別駅前の
(仙)小林食品から「まがり天ぷら」
を送ってくれました。
おじさんが中学3年から高校卒
業まで、紋別に住んでいて、学校
の帰り道買い食いしていたのを覚
えていたのです。とても懐かしい味で久しぶりに舌鼓を打っていただきます。
昔から小林食品の天ぷらかまぼこはおいしくて有名で、製造過程で形が悪かった
り、短かかったり、揚げ方にムラがあったりした規格外品は「まがり」と呼んで格別安
くしていたので、地元で知らない人はいませんでした。
この小林食品の天ぷらは大手メーカー品より美味しいと今でも思っています。1つ
は原料で、店主いわく「魚肉たっぷり、保存料・大豆たん白は使用していない」。昔は
ろうそくボッケ100%、現在はスケトウダラのすり身を使用しているそうです。もう1つ
は、小振りで皮と身のバランスが良く、きちきちとした歯ごたえになっています。
若い頃、この天ぷらを知って以来、大手の天ぷらかまぼこは混ぜ物が多く、甘過
ぎて、柔らかく美味しいとは思いません。何年か前、小林食品が廃業すると聞き淋し
い思いもしましたが、今では店舗をきれいに建て直し、観光客までその名を知られる
ようになりました。隠れファンはほっと安心しています。 (2016/03/21)
トップページへ戻る
|
|
|
|
|