第23話 サッポロ西山ラーメン
ラーメンには青春時代の思い出
がたくさんあります。
小学生の頃、鴻之舞鉱山の社
員食堂で初めて食べたラーメンの
驚き、中学生の頃、紋別の五十番
で真っ黒い汁の太い麺を食べた時
の美味しさ、札幌へ出て来て初め
て食べた味噌ラーメンの味など記憶は未だに甦ります。
学生時代は、爈(いろり)、味の三平、龍鳳、富公などが隆盛で、誰かにうまいと聞
けば食べに言ったものです。その後、勤めてからも、味の時計台、すみれ、純連、山
桜花なども食べに行きました。
20年ほど前に、札幌二条市場に、昭和24年創業元祖札幌ラーメンといわれる「だ
るま軒」があると聞いて出かけました。かんすいが入ったちぢれ緬と、この真っ黒なス
ープ、これが実にうまい。この店の創業者西山さんは西山製麺を立ち上げました。ラ
ーメンの麺は本来かん水を使用します。最近他社の麺は健康のためと称して「かん
水」を使っていない物がありますが、味、香り、歯ごたえが違います。
写真は、イオンで見つけたサッポロ西山ラーメン「極艶 黒醤油」(2人前494円税
込)です。ゆで鍋に生緬を入れると、懐かしいかんすいの匂いが立ち上ります。思わ
ず「これが本来のラーメンだ」と叫びます。自宅でも楽しめる逸品。(2016/01/29)
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