きれいな花の写真

★とどのつまり Ⅱ

■復刻版
忘れえぬ猫たち


私のお気に入り

小説「猫踏んじゃったⅡ」

小説「猫踏んじゃった」

喜劇「猫じゃら行進曲」

小説「眠れない猫」
  とどのつまり Ⅱ 作:笹渕忠和本文へジャンプ


20話 バナナの叩き売り
    

 


  ホロヴィッツと言えば、世界中の音楽愛
好家が知らない人がいないと言う超有名な
ピアニストである。

  ホロヴィッツのCDは、左の2枚を初めと
して10枚ほど所有しているが、音の強弱
が独特で、曲によって好みが分かれる。

  なお、ホロヴィッツについて、1983年に
初来日したコンサートを見た音楽評論家 
吉田秀和氏が「ひびの入った骨董品」と評
して物議をかもした事が記憶に残る。

  右のCDボックス「ホロヴィッツ/DG・コ
ンプリートレコーディング」は、DGが1985


-1991の録音集と銘打ち、 6枚組で20
03年に発売した物。彼がどれだけ立ち直
ったか?という思いで買ってみた物。

  しかし、病み上がりのホロヴィッツの録
音を初めて手掛けたDGは、手堅く録音し
ているが、因る年波には勝てず、まったく
迫力がない。またもやギブアップ。

  ホロヴィッツは1989年に亡くなったが、
DGは今度は1987年のハンブルグのライ
ブコンサート1枚を追加し、7枚組として、
2010年に世界中に発売した。まるでバナ
ナのたたき売りのようである。

  DGはホロヴィッツだけではない。老い
先の短いアーチストを他社から引き抜き、
出来る限り録音をして、亡くなれば追悼集
を派手に売り出すという商売をしている。

  CDの売り上げが大幅に落ちているの
は事実だが、DGの商売はえげつない。買
う消費者も悪いが・・・ (2018/04/08)



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