2008年4月7日、「猫族の世界」創刊号の表紙を飾った猫は「ハッピー」でした。
以前近所の花々を写して歩いている時にたまたま撮った猫で、住所も思いだせず、勝手
に使わせていただきましたが、数年後、平館さんの飼い猫「ハッピー」と分かり、了解を得
ました。
その後も猫たちの出会いも増え、写真も増えて、2008年10月に新コーナー「忘れえ
ぬ猫たち」として独立しました。とても好評で、2015年12月21日まで114回続きました。
7年間で本当にたくさんの猫たちに出会ったものです。
2016年6月20日、プロバイダーの思わぬ強制移転に合い、やむなく写真の多い「忘
れえぬ猫たち」も廃止せざるを得ませんでした。しかし、作者としては特に思い出のあるコ
ーナーでもあり、その中から、忘れがたい写りの良かった猫たちを厳選し、今回「復刻版」
として掲載しました。
本文でも触れましたが、空前の猫ブームで家猫は増えていますが、野良猫は一部の
思慮のない餌付けと周りのタレこみで苦難の道を歩んでいます。
ご存知のように、猫と人間の関係は古く、人類が定住し、耕作や牧畜を始めるように
なってからの事です。猫は人類が穀物や飼料を保管するようになってから、ネズミの駆除
に欠かせない動物となり、大航海時代は必ず帆船にも乗せました。猫と人間は長い間持
ちつ持たれつの関係にあったのです。
文明が発達し、穀物や飼料の保管方法が変わり、一方ネズミの駆除方法も発明され、
猫の需要が減った現代、猫は今後ペットとしてしか生きられないのでしょうか?
平成27(2016)年10月12日 笹渕 忠和
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